
すごく良い人なんだけど、実家が新興宗教を熱心に信仰しているらしい…

結婚したらわたしも信仰しなくちゃいけないの?
日本はよく無宗教の国と言われますが、それでもいろんな宗教が実際に存在しています。
今回は婚活で出会った相手が新興宗教を信仰していた場合の対応について考えたいと思います。
そもそも宗教とは

婚活と宗教を考える前に「そもそも宗教とはなんたるか」について簡単に説明したいと思います。
簡単にいうと宗教は絶対的な「なにか」(神仏など)に関する信仰や行事のことです。宗教は古から人類と共にあり、その発展に寄与してきました。
有名なものにはキリスト教やイスラム教、仏教などがあります。
古今東西津々浦々、様々な宗教が興ってきたことを考えると、宗教は人類にとって必要不可欠なものであると言えるでしょう。
たとえば、宗教は往々にして災害や飢饉、戦争など人類への脅威の中で生まれ、広まっていきました。
今日の日本では想像しにくいですが、飲むに飲めず食うに食われず、の苦難の中で人々はその打開策や心の縁を絶対的な「なにか」への信仰に求めたのです。
信仰は人々に秩序を与え、助け合って苦難に抗い、または受け入れる術を授けました。
言い換えれば宗教は団結を促進し、慈悲を育む社会インフラの一つであったわけです。
日本の主な新興宗教
次に日本の主な新興宗教とその信者数を如何に列挙します。
宗教名 | 設立年 | 信者数 |
幸福の科学 | 1986年 | 1100万人 |
創価学会 | 1930年 | 827万世帯 |
立正佼成会 | 1938年 | 222万人 |
天理教 | 1838年 | 200万人 |
霊友会 | 1925年 | 118万人 |
これを見ると如何に新興宗教の信者数が多いかがわかりますね。
仮にこの公称信者数が正しかった場合、日本ではざっくり5人に1人は↑の新興宗教の信者です。
そうすると当然ながら婚活で出会うことも多いでしょうし、逆に活動されている方自身がなんらかの新興宗教の信者である可能性も高いはずです。
新興宗教が嫌厭される理由

さて、そんな宗教ですが、今日の日本では無宗教の人が増加しています。
そのため、無宗教の人が宗教を持っている人に対して、最初から警戒感を持ったりすることも増えています。
とりわけ新興宗教に対してはその傾向が嫌儲です。
婚活の場において、新興宗教が嫌厭される理由を以下に挙げたいと思います。
教えや慣習を強要されそう

宗教は9時〜17時で終わる仕事ではありません。
その人の思考や生活に深く関わるものです。ですから同じ生活を営む結婚相手に影響を与えることは必至です。
とりわけ熱心な不況活動を行う新興宗教に対しては、「教えや慣習を強要されそう」という不安が生まれるのは当然でしょう。
実際、結婚後、相手宗教の儀式や会合に連れ出されるといった事例はわたしの周囲でも数多く起こっています。
本人がその宗教の教えを理解し、共感を得た上で好きで行っているなら良いですが、半ば無理やり連れて行かれているなら問題かあるでしょう。
婚活で相手が宗教をやっているならば、どれくらい熱心なのか、周囲に布教活動はしているのか、等を予め聞いておいたほうが良いでしょう。
お金を持ってかれそう

宗教に限りませんが、団体を運営するにはそれなりのお金がかかります。
そのため宗教組織が信者にお金を求めるのはある意味必然です。
反面、日本ではこれまでも宗教を騙った組織による詐欺事件なとが相次いでおり、残念ながらこういったニュースが真っ当な宗教の集金活動にも支障をきたしているのは間違いないでしょう。
かたや婚活の場において、相手が宗教持ちだった場合、どれだけお金を掛けているのか、自分にもお供えやお布施を求めてくるのか、は非常に気にかかる問題です。
気に入った相手が宗教持ちだった場合は、結婚前にその辺をクリアにする必要にしておく必要があるでしょう。
なんだかよくわからなくて怪しい、怖い…

キリスト教や仏教は知っていても、新興宗教は一般的にあまり知られていません。
人はよく知らないものを警戒したり怖がる生き物です。宗教に携わったことのない人は、よく知らない新興宗教に対して警戒感を抱くのはある意味当然かもしれません。
特に日本ではかつてカルト教団によるテロ事件なども発生しており、新興宗教に対する世間のイメージは非常に悪いです。
婚活で相手が宗教持ちであった場合は、その宗教の教理や活動についてよく調べてみましょう。中身がある程度わかったら、無闇に怖がる必要はなくなるかもしれません。
新興宗教信仰者の実際
上に挙げたように、新興宗教は婚活の場で嫌厭されがちです。
しかし、実際信仰している方達の傾向はどうなのでしょうか。
ここでは婚活冒険家として活動したわたしが実際に感じる、新興宗教信者の方達の傾向についてお伝えしたいと思います。
真面目

新興宗教信者の方は真面目な方が多いです。
そもそも「目に見えないなにかを信じることができる」というのは「愛情や友情、人情など形のない不確かなものを信じられる才能がある」ということです。
そのため、信仰している人は他人を裏切ることができません。また、信仰は親の代から受け継いだ方が多いので、必然的に親の言う事を聞ける親孝行な方が多いです。
真面目な人は当然婚活相手に対しても丁寧で、仕事も真面目にやってくれるはずです。
結婚しても不倫をしたり、悪質な嘘をついたりする可能性は低いでしょう。
また、自分の親を大切にするのと同じように、あなたの親も大切にしてくれるはずです。
倹約家

新興宗教の信者の方は素朴で慎ましい生活を送っていることが多いです。
何故なら殆どの宗教の教義では贅沢や浪費は悪とされているからです。
欲望に任せて大きな買い物や豪勢に遊ぶことがないため、自然と暮らしは経済的になります。
婚活において経済的な生活ができる相手というのは理想的かもしれません。
素直

目に見えない「なにか」を信じられる、ということはそれだけ素直である、ということです。
婚活や結婚生活において素直さは大切な素質です。
他人のアドバイスを聞かない人は婚活も長引きますし、結婚生活でも相手に合わせて生活することは難しいでしょう。
その点、信仰を持っている方は相手のパートナーの話をよく聞くことができるので、良き相談相手にもなってくれるかもしれません。
芯が通っている

格差が広がっているとは言え、裕福なこの日本国において、信仰を心に持っている人というのは貴重な存在です。
その教義がどうであれ、時にはおそらく周囲からは冷たい目で見られたり後ろ指を差されることも多かったのではないでしょうか。
また、インターネットやSNS、テレビ等からあまねく情報が散乱する中、ブレずになにかを信じるというのは誰しもそう容易いものではありません。
それでも婚活をする年齢まで信仰を持ち続けたということは、間違いなく一本芯の通った人物に違いありません。
芯の通った方というのは婚活においても目標に向かって一直線に努力することができます。結婚相手としても「約束をきちんと守ってくれる」可能性が高いので信頼できる相手となるでしょう。
婚活相手が宗教持ちだった場合どうするか
上記を踏まえて、婚活で知り合った相手が新興宗教の信者であった場合の対策について説明します。
絶対に否定しない

自分にとっては訳のわからない宗教であっても、相手にとってはとても大切なものです。
そのため信仰を聞かされた際は、馬鹿にしたり、嫌な表情に出さないようにしましょう。
婚活をするような年齢の宗教持ちの方は、宗教が婚活で嫌厭されることをわかっています。
そのことを分かった上であなたにカミングアウトしてくれたのです。
まずは包み隠さず話してくれたことに感謝の意を表しましょう。
教義や活動について調べる

今は新興宗教であってもインターネットでいくらでも情報収集ができます。
また、SNSなどを通しても、実際の信者の人達の活動等をチェックできるでしょう。もちろん、直接相手に聞く事もできます。
教義や活動を知ることで無用な警戒や不安が払拭されるかもしれません。
信仰云々は置いておいて、その宗教を理解することから始めましょう。
調べた上でどうしても自分の主義にそぐわないと思ったなら、残念ながら結婚は難しいかもしれません。
相手の信仰レベルをチェック

どんな宗教でも信仰の程度は人それぞれです。厳格に規律を守る人もいればテキトーにやっている人もいるでしょう。
その宗教の教義や活動を理解できたら、今度は相手がどれだけその宗教に傾倒しているかをチェックしましょう。
信仰の程度がわかったら、結婚生活にどれだけ宗教が持ち込まれるのか、どれだけお金を使うのか等のイメージが湧いてくると思います。それが許容できる範囲なのか、考えてみましょう。
自分のスタンスを伝える

その宗教のことや相手の傾倒具合が理解出来たら、次は自分のスタンスを伝えましょう。
スタンスはざっと以下の3通りになるかと思います。
- 自分も信仰し、相手と一緒に活動する。
- 自分は信仰はしないが、相手の活動は認める。
- 自分は信仰しないし、相手の活動も認めない。
スタンスの明確化は必ず結婚が具体化する前に行いましょう。
②③の場合は特にです。
というのも、信仰する気がないのに曖昧な態度でいると、結婚してから布教や集会への参加等を強要される可能性があるからです。
相手から「信仰してくれると思っていたのに…」とあとあと嘆かれることがないように、事前にスタンスはきっちり伝えておきましょう。
スタンスが相手に受け入れられたなら、できれば相手の親にもそれを伝えてもらうようにしましょう。
相手の親も同じ宗教を信仰している場合、必ず事前に理解してもらう必要があります。
相手とその親を双方に自分の気持ちを受け入れてもらったなら、もはや結婚を躊躇する必要はないでしょう。
まとめ

いかがでしたか。
ここでは気に入った婚活相手が新興宗教の信者だった場合の対応について述べてきました。
個人的には、自分のスタンスさえ相手に受け入れてもらえたなら、相手が誰であっても結婚は問題ないと思います。
ましてや信仰心のある方は真面目で素直な人が殆どです。結婚したならきっと煩悩に左右されない安定したパートナーになってくれることでしょう。
結婚は人とするもので、べつに宗教とするわけではありません。
ただ同時に、相手の魅力を作ったのはその宗教が一因かもしれない、ということを常に頭に入れておきましょう。そうすると、その宗教に対する偏見や警戒は自然に解けるはずです。
皆様の婚活に幸運が有りますように。
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