「大好きな彼氏だけどタバコは大嫌い!」
「結婚するならタバコをやめてほしい!」
↑のような声を時々聞きます。
わたしの知人女性のC子も「彼氏とは結婚したいけどタバコは嫌だ」と悩んでいたことがありました。
今回はC子の事例を通して「タバコを吸う彼氏と結婚したくない理由とやめさせる方法」について考えたいと思います。
〇この記事はこんな人に読んでほしい↓↓
・パートナーにタバコをやめてほしい女性
・タバコを吸う男性
日本の喫煙率(男女)
C子の事例に先立ってまずは我が国の喫煙率を紹介したいと思います。
2019年の国立がんセンターの調査によると、喫煙率は男性で27.1%、女性で7.6%となっています。
男女共にこの20年間は減少傾向になっています。
ちなみに男性の喫煙率のピークは1966年でなんと83.7%もあったそうです。
ほぼ吸うやん。。。(汗)
昭和の時代はどこもかしこも煙だらけだった事が想像できますね。
未婚女性へのタバコに関するアンケート
続いてわたしの周囲にいる未婚の女性(30名)に次のようなアンケートを取ってみました。
〇あなたは彼氏が喫煙していても平気ですか?
平気 | 9人 | 30% |
無理 | 21人 | 70% |
また、続いて次のアンケートも取ってみました。
〇結婚する予定の彼氏がタバコを吸っていたらどう思いますか?
平気 | 4人 | 13.3% |
やめてほしい | 26人 | 86.7% |
また、やめてほしいとほしいと答えた人に意見を聞いてみました↓↓
- 結婚するならタバコはやめてほしいな。だって洗濯物や家の中が臭くなるし、壁の色も変わっちゃうから。(30代女性)
- 子どもが産まれた時のことを考えると絶対ムリ。タバコは害悪でしかない。(20代女性)
アンケート母数が少数で参考程度ですが、タバコを吸う彼氏と結婚したくないと考える女性が多いようです。
C子の事例

さて。
わたしの知人女性のC子は、結婚予定の彼氏D君にタバコをやめてほしいと思っていたうちの1人でした。
それぞれのプロフィールを簡単に説明します。

C子
年齢:28歳
性格:なんでもズバズバいうタイプ
小児喘息の既往あり
彼氏のD君とは5年付き合っていてそろそろ結婚を考えている

年齢:32歳
性格:何を言われても動じない ひょうひょうとしているタイプ
喫煙歴15年
タバコを辞めたいと思った事はない
C子とはいずれ結婚したいと考えている
C子はある時、ストレートにD君にこう言います。

ねえ。タバコやめてほしいんだけど。

えっ、無理。絶対むり。
C子は、負けじと事あるごとに喫煙することのデメリットに言及しますが、D君はなしのつぶて。
タバコに限らず、元々D君は他人になにかを強制されたりするのが嫌なタイプでした。
なのでC子が禁煙を勧めれば勧めるほど、意固地にそれに抗う様子が見られました。
終いにはC子が「話があるんだけど」と切り出すとそれだけで気まずくなるのか、その場から逃げようとする始末。
C子はほとほと困り果てていました。
C子のその時の気持ちをまとめると↓になります。
・自身の小児喘息の既往もあり、子どもが出来たことを考えるとパートナーには絶対に禁煙してほしい
・D君の事は好きだし5年付き合った彼氏とタバコの問題だけで別れたくない
・できればD君が無理なく禁煙した上で結婚したい
C子の作戦
C子は諦めませんでした。
いろいろな情報を収集し、D君を禁煙させるための方法を模索していきます。
情報を集める中でC子が悟ったことがありました。
それは次の2点です。
- そもそも禁煙する意思がない人が禁煙するのは不可能である
- 禁煙方法はその人の置かれた環境や性格によって千差万別である。
↑を知った上で、C子はこう思いました。
「外から言ってもDは絶対に禁煙しない。じゃあ内側から禁煙したいと思わせるように持っていこう!」
C子はD君のマインドが変わるように次のような事を秘密裏に勧めていきます。
禁煙成功した人とD君をそれとなく会わせる
C子には2つ年上の姉がいました。
その姉の旦那、C子からすると義理の兄が結婚後禁煙に成功していました。
その義兄とD君をいろんな理由を作って頻繁に会わせるようにしたのです。
そしてC子は裏で義兄に頼み込みます。
「禁煙したメリットをそれとなく話してほしい」
C子の頼みを快諾した義兄は不自然にならない形で禁煙のメリットを伝えます。
義兄がD君に話したのは以下の通りです。
・飯がとにかく美味くなった
・新築の壁紙が数年経っても張り替えた当初のように白いまま
・口臭が無くなったので娘がチューを嫌がらない
・タバコに使っていたお金を貯めて車を買うことができた
・暑い日や寒い日に、無理に外で喫煙する必要がなくなった
・後輩の女子社員にモテるようになった
etc
義兄は話のうまい男で、自然な会話の中で禁煙のメリットを面白おかしく話してくれました。
D君はその話を神妙な顔で聞いていたそうです。
C子自身の健康意識の高さを見せつける
D君に「健康のために禁煙して」と、いくらと言っても無駄と知ったC子は、まず自身の健康意識を高める事を思いつきました。
一緒に家で料理する時は、
「あたし今日玄米食べるから」
「あたしのは減塩タイプにするから」
と、なにかにつけて健康を意識している事を見せつけたのです。
「えっ、なんで」
D君の質問にC子は、
「だって健康って大事じゃない?Dも試してみる?」
みたいな会話をしたそうです。
尊敬する芸能人を利用する
D君は歌う事が好きで学生時代にアマチュアバンドのボーカルをしていました。
またロックバンドL’Arc〜en〜Cielが好きで彼らの曲は「シングル全曲歌詞を見ないで歌える」と豪語するほどでした。
C子はある時L’Arc〜en〜CielのボーカルのHYDEさんが禁煙したことを知り、それを利用することを思いつきます。
「やっぱり歌い続けるって身体のケアも大切だよね。HYDEさんも禁煙したみたいだし。わたしもDの今の歌声ずっと聞いてたいなぁ」
C子はD君の傍で独り言のようにそう呟いたそうです。
バンド活動を再開させる
C子は続いてDにバンド活動を再開するよう促しました。
「Dの歌声が聴きたい♡!」
「ライブしてくれたら友達みんな誘って絶対行くから」
元々音楽が大好きだったD君は、そんなC子のリクエストが満更でも無かったのか、早速休止していたバンド活動を再開する事になりました。
もちろんC子は元のバンドメンバーが誰もタバコを吸わないことはリサーチ済でした。
「ライブまでに喉のケアをしないと」
D君の普段の生活からこれまで出なかったそんな声が出始めたそうです。
D君のまさかの禁煙宣言
C子の日常的なマインドコントロール作戦が功を奏したのか、作戦開始から半年ほど経ったある日、D君はこう宣言したのです。
「やっぱオレ禁煙するわ」
なんでもD君が言うには、バンドの練習時に喉を傷めて声がちゃんと出なくなったのだとか。
これ以上タバコを吸うと「歌えなくなるかも」と焦ったそうです。
C子はその言葉を聞いて思わずガッツポーズが出ました。
もちろん禁煙生活にはC子も全面的に協力しました。
「吸いたくなったらわたしに電話かlineして。連絡できなかったらわたしの顔でも思い出して」
すぐにそんな言葉を掛けたそうです。
また、デートの度にタバコの代わりになるガムや飴の差し入れも欠かさず行ったのでした。
元々1度やると決めたらやり通す性格のDは、力強いC子のサポートを得て禁煙に成功したのでした。
なぜC子は彼氏を禁煙させる事に成功したのか
C子は何故あれだけ嫌がっていたD君を禁煙させる事ができたのでしょうか。
その要因を簡潔にまとめると以下の3つになります。
- 禁煙するメリットをD君の潜在意識に植え付けることができたから
- D君の中で夢中になれる「なにか」(バンド活動)が生まれたから
- 禁煙の押し付けを辞めて「伴走型(一緒に頑張る)」の支援を行ったから
彼氏を禁煙させる方法
禁煙の方法や動機は人それぞれです。
もちろん今回のC子の働きがけが他の人に通用する保証はありません。
ただ、その人の内側から禁煙の意欲が高まる今回のC子のような働き掛けはとても有効であると思われます。
また、パートナーに禁煙を求めるうえでC子の事例には一つ重要なポイントがありました。
それは、
「伴走型の支援を行った」点です。
タバコにしても薬物にしてもギャンブルにしても依存性のあるものは、なかなか一人ではやめられないものです。
どうしても気持ちが弱くなってしまったとき、人は楽なほうへ流されてしまいます。
そんなとき、いつも自分のことを思ってくれている人の顔が思い浮かべば、
「あの人を悲しませたくない」と心にブレーキがかかります。
まとめ
今回は「タバコを吸う彼氏と結婚したくない理由とやめさせる方法」についてC子の事例を通して解説しました。
禁煙の成果もあってC子とD君は無事に昨年結婚に至りました。
そしてD君が禁煙宣言してから3年以上経ちますが彼の禁煙生活はまだ続いているようです。
そんなC子はわたしに最近こんな事を言ってきました。
「相手に対してホントにこうしてほしいって思ったら、なんでも頭ごなしに言うだけじゃダメね」
C子はこの一件を通して平穏な結婚生活の「真理」に辿り着いたようです。
皆様の婚活に幸運がありますように。
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