わたくしジローは婚活をする中で出会ったシングルマザーの方と結婚直前までいきましたが破談になった経験があります。
今回は独身婚歴なし男とシングルマザーの結婚について、自身の経験を踏まえ、その経緯と教訓について説明したいと思います。
シングルマザーの方、婚活男性でシングルマザーとの付き合いがある方は是非読んでいただきたいと思います。
婚活のさなか シングルマザーAさんとの出会い

わたしがそのシングルマザーのAさんと出会ったのは10年前の春のことでした。
30歳のわたしは、とある会社の契約社員として入社したのですが、その会社ですでに働いていたのが5つ年上のAさんでした。
Aさんは色白でスラッとした美人で明るく、社内でも非常に人気のある方でした。
当時地道に婚活をしていたわたしはAさんに仕事を教えてもらいながら、
「こんな素敵な人と結婚できたらいいな」と、いつも思っていました。
Aさんに小学2年生と5歳の二人の子どもがいることを知ったのは、ある日の飲み会のときです。
普通に仕事をしているときはプライベートな話はしなかったし、Aさんは二人の子持ちとは思えないくらい若く見えたしキレイだったのです。
子どもがいると聞いて驚きはしましたが、逆に前のパートナーとは別れて現在彼氏がいないことを知ったわたしはテンションが上りました。
以来、わたしはAさんの仕事の帰り時間に合わせて自分も退社し、駅まで一緒に歩いたり、会社の飲み会では極力近くに座ったり、仲良くなれるよう必死で努力しました。時々は冗談っぽく口説いたりしたものです。
「Aさんは本当にお綺麗ですよね」
「Aさんと付き合える人が羨ましいです」
「子育てしながらバリバリ仕事もするAさんを僕は尊敬します」
もちろん全部本心でしたが重くならないように極力冗談っぽく伝えました。Aさんはしかし、
「また、そんな上手いこと言って~」
と最初は真面目に取り合ってくれませんでした。
ある日の飲み会の帰り、自宅の方向が一緒だったわたしとAさんはタクシーを拾って二人一緒に帰ることになりました。
その車内でわたしは酔った勢いも手伝って思い切って告白したのです。
わたし「Aさんのことが大好きなんで付き合いたいです」
Aさん「またまた。冗談やめてよ~」
わたし「いえ。本気なんです」
Aさん「私、シングルマザーだよ?」
わたし「それは関係ありません。むしろ、シングルマザーのAさんに僕は惚れました」
Aさん「本当に本気なの?」
わたし「はい」
Aさん「いいよ」
わたし「えっ?」
わたしは飛び上がるような幸せな気持ちでした。社内のマドンナであるAさんと念願かなって付き合うことになったのですから。
しかしわたしはその時、シングルマザーと付き合うことがどういうことなのか、深く考えていませんでした。
ただ、Aさんと付き合えるよろこびで頭がいっぱいだったのです。
シングルマザーの魅力
ここからは婚活独身未婚男が感じるシングルマザーの魅力について、わたしの実体験を元に挙げていきたいと思います。
懐が深く優しい

シングルマザーの方は付き合うととても優しいです。
その理由は普段子ども相手に奮闘しているからでしょう。
母性を全面に出して尽くしてくれます。
例えばある日のデートの最中、わたしは指を紙で切ってしまい少量の血を出してしまいました。
するとAさんは、すぐに鞄から絆創膏を取り出し、わたしの傷を処置してくれたのです。
何気ない出来事ですが、この行動は未婚子なし女子にはなかなかできないでしょう。
当時婚活独身男だったわたしは、そうしたAさんの行動にぐっと心を掴まれたのです。
家事ができる

シングルマザーの方は子どもが居るので必然的に家庭的な方が多いです。
そのため料理、洗濯、掃除などの基本家事能力が備わっています。
これは婚活独身一人暮らし男からすると非常に魅力的に映ります。
特に家庭の味から遠ざかっている独身男であったわたしは、Aさんの家に遊びに行った際に振る舞われる何気ない家庭料理に対して、いちいち感動を覚えずにはいられませんでした。
わたし「肉じゃがめっちゃ美味しいです」
Aさん「そう?ありがとう」
わたし「ホンマに感動ですわ」
Aさん「そんな大げさな(笑)」
わたし「豚肉とじゃがいものエレクトリカルパレードや!」
Aさん「もうええわ」
良い意味で男慣れしている

結婚経験のあるシングルマザーの方は良い意味で男慣れしています。
男性と共に生活した経験があるため、良くも悪くも「男性とはこういうもの」と理解しているのです。
そのため男性に対する過度な期待や失望もありません。
婚活独身男としては特に「格好つけなければならない」など気負う必要がありませんので楽に付き合える相手となります。
堅実で現実的である

シングルマザーは堅実で現実的な人が多いです。
例えば経済的な面でいうとほとんどのシングルマザーがギリギリの生活を強いられています。
そのため無駄な出費をしませんし、お金の大切さを理解しています。
よって男性に対しても高価なものをねだったり贅沢は言わないでしょう。
わたし「僕、契約社員で収入低いけど、低年収の男性ってどう思います?」
Aさん「いいんじゃない。自分の食い扶持だけでも稼いでるんだったら充分よ。」
わたし「そうですかね?」
Aさん「うん。私は男に養ってもらおうなんてこれっぽっちも思ってないから」
わたし「お、男前!!素敵っ!」
このようにシングルマザーは男に養ってもらう気持ちがそもそもありません。
婚活独身男側からすると非常に気持が楽ですよね。
婚活男性がシングルマザーと付き合うときの留意点

シングルマザーとの付き合いでは特有の諸問題があります。
ここからは、婚活男性がシングルマザーと付き合うときの留意点について説明したいと思います。
デート時間が限られる

シングルマザーの方は仕事・家事・子育てにとにかく猛烈に忙しい日常を送っています。
そのため、デート時間は独身子なし女性に比べて圧倒的に限られてきます。
また、二人で外に出るとどうしても子どもを実家などに預けなければならないため、必然的に自宅でデートすることが多くなります。
ですので一般のカップルのように一日中二人で外を出歩いたり旅行したりするのは難しいでしょう。
男性は相手女性に合わせたデートプランを考えなくてはなりません。
子どもが一番になる

シングルマザーは子どもが第一です。わたしも付き合い始めたときにAさんから言われました。
「ジェイは大好きだけど、わたしにとっては子どもが一番大事。だからいろいろ我慢させることになるかもしれないけどごめんね」
もちろんこれは母親であれば当然のことです。
逆に子どもより彼氏を優先するような女性であればわたしはAさんとは付き合ってはいなかったでしょう。
ただ、やはり時々寂しい時があったのも事実です。例えば辛いことがあって話を聞いてほしい時があっても、子どもが風邪でも引けば会ったり話したりができません。
シングルマザー狙いの婚活男性は、そのへんは覚悟しておいたほうが良いでしょう。
再婚に慎重

これは人にもよりますが、シングルマザーには再婚に慎重な人が一定数います。
というのもシングルになったということは死別でない限り1度目の結婚を失敗しているということです。
また、離婚は結婚よりはるかに労力がかかり心身ともに疲弊します。
そのため、次こそは失敗したくないという強い思いに駆られるのです。
ですので婚活男性で仮にシングルマザーとの結婚を考えている方は、相手の気持ちが固まるまで焦らないようにしましょう。
相手に愛されているのなら時が来れば必ず結婚についても真剣に考えてくれるでしょう。
子どもと適切な関係性を築かなければならない

シングルマザーの方とお付き合いしたり、結婚を考える際は、当然ながら相手の子どもとの関係性が重要になってきます。
もちろん嫌われたらお終いですが、血の繋がっていない子どもと仲良くやるというのは想像以上に大変なことです。
わたしの場合はAさんの小学2年生になる女の子、5歳の男の子と二人と関係性を構築する必要がありました。
5歳の次男とは男同士ですし、一緒にお風呂に入ったりボール遊びをしたり「時々来るおもろいおっさん」として認知され割とすぐに仲良くなれました。
しかし、小学2年生の長女とは仲良くなるのが非常に難しかったです。
考えてみてください。30歳のおっさんと8歳の女の子です。共通の話題があるでしょうか?
ましてやわたしは彼女にとって大好きなママの時間を奪う悪いやつなのです。
苦労しました。
しかし、当時流行っていたプリキュアを勉強したり工作の手伝いをしたり―。
とにかく頑張りました。そしてその結果、
「ジェイならママとつきあっていいよ」
との言葉を頂くことができたのです。
わたしはその言葉を聞いた時思わず泣いてしまいました。
ちなみにその姿を見ていたAさんは隣で爆笑していました。
婚活男性でシングルマザーとの結婚も視野に入れている方は、子どもとの関係性構築が割と難しいことを心得てくださいね。
Aさんとの別れ

わたしはAさんが大好きでした。
だから付き合い始めて1年が経ったころには、Aさんとの結婚を真剣に考えるようになっていました。
Aさんもわたしとの結婚を前向きに考えてくれていました。二人の結婚は秒読みのように思われたのです。
しかしそこでわたしは2つの大きな難題と向き合うことになったのです。
その難題は↓です。
・自分はAさんの子どもの父親に果たしてなれるだろうか
・結婚して自分とAさんとの間に子どもが生まれた時、3人の子どもに等しく愛情を注げるだろうか
わたしは思い悩みました。そして正直にAさんにその旨を伝えました。するとAさんは僕が想像しなかった一言を言い放ったのです。
「ごめん。ジェイ。結婚したいとは思うけど、もう子どもを産むつもりはないわ」
わたしは愕然としました。結婚すれば当然のようにAさんは自分の子どもを産んでくれると思いこんでいたのです。
もちろん子どもを産む産まないは個人の自由です。しかしわたしは子どもがほしかったのです。
Aさんの子どもではなく、自分と血の繋がった子どもが欲しかったのです。
その後、Aさんと何度も話し合いましたが、彼女の気持ちは変わりませんでした。年齢による体力面、仕事面、なにより現在いる子ども二人のため、もう産みたくはないのだと言われました。
わたしはなにも言い返すことはできませんでした。だってAさんは間違ったことは何も言っていないのです。彼女にとっては自分の子どもが一番大切なのだから。
しかし、わたしはわたしで真剣に婚活をしていました。婚活で何より大切なのは自分の気持ちに正直になることです。
わたしは、Aさんのことを愛していましたが、結婚するのであれば自分の子どもを産んでくれる女性としたかったのです。
ある冬の夜、わたしは伝えました。
わたし「ごめん。やっぱり結婚はできない」
Aさん「そう。ごめんね...」
わたしたち二人は寒空の下、泣きながらしばらく動けませんでした。
それがAさんとの別れでした。程なくわたしは転職したのでAさんとはそれ以来会っていません。
シングルマザーAさんとのことで学んだこと

Aさんとの付き合いはわたしに沢山の教訓を残してくれました。結果的にこの教訓のおかげでわたしは後の婚活を無事に終え、結婚できたのだと思います。
教訓
婚活をする中でわたしの譲れないポイントは「子どもがほしい」ということでした。
Aさんとの付き合いにおいてもそれを最初に確認していれば悲劇は起こらなかったはずです。
これから婚活をする方にアドバイスするなら、婚活ではできるれば初見でお互いの条件を確認したほうが良いということです。
最後に
わたしが実体験を元に学んだシングルマザーと付き合う際の注意点は、何より相手の子どもへの配慮であると思います。
わたし自身、Aさんと別れたことは辛かったですが、短い時間とはいえ一緒に過ごした子どもたちとの別れもまた格別に辛いものでした。
時々来るおもろいお兄さんとして受け入れてくれ、それなりに懐いてくれ、一時は共に人生を歩んでいこうとすら思っていたからです。
しかし、それは同時に子ども達にとってもまた悲しい別れであったと思うのです。特に子どもは大人の数倍情緒が豊かです。「お母さんの彼氏けーへんなぁ。次いつ来るん?」とかAさんに尋ねている姿を想像すると胸が苦しくなります。
わたしは今でも冬の夜空を見上げるたびにAさんと二人の子どもを思い出します。
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