超高齢社会が進行し経済力や発想力の低下、ひいては国力そのものが衰退の一途を辿っている日本。
その根本的な原因は未婚率の上昇がもたらす少子化にあります。
まずは下の生涯未婚率のグラフを見て頂きたいと思います。

生涯未婚率(50歳時未婚率)は近年男女共に上昇し、男性は23.4%、女性は14.1%の方が生涯未婚となっています。
また、2040年の予測値では、男性29.5%、女性18.7%が生涯未婚となるのですから驚きです。
インターネットやスマホ、SNSの普及など、出会う手段は格段に広がったにも関わらず未婚率の上昇はとどまることをしりません。
ここでは日本で何故こんなにも結婚しない人が増えてしまったのか。その原因を考えたいと思います。
何故日本人は結婚しなくなったのか
では、どうして日本人は結婚しなくなってしまったのか。その理由について以下考察したいと思います。
テクノロジーの進化により運命を感じにくくなった

テクノロジーが進化し、移動手段や通信手段が向上したことで、わたしたちはすぐに遠くの場所に出掛けたり色んな人と瞬時に繋がれるようになりました。
そのため一人の人が生涯のうちに接する人間の数というのは、近年飛躍的に増加しています。
この事が目の前に居る人や近くに居る人に対して運命を感じにくくなり、結果未婚率が上昇している一因であるとわたしは思います。
例えば電車や電話、ネットもSNSも無かった時代は、多くの人にとって普段の生活圏が人生の全てでした。そこでの出会いというものはたいへん貴重なものだったろうし、今よりもっと濃厚な人付き合いがあったことでしょう。
仮にそこで気になる異性がいたら、現代よりもっと執着心が生まれたでしょうし、長い期間一人の人を思い続ける人も多かったでしょう。
しかし、現代では湯水が流れ落ちてくるかのように膨大な出会いが存在します。
婚活においてもそうですが、頑張れば1日に2人、3人とのお見合いできる時代なのです。
そこで多少気になった人が居ても、「いや、他にもっと良い人がいるはず」となるのは致し方ないのかもしれません。
出会う人間の数が増えたのに婚姻率が下がるというなんとも皮肉な結果です。
サービスが豊富で一人で居ても困らない

現在は様々なサービスが存在します。
その影響で昔であれば一人で生活ができなかった人達が良くも悪くも一人で生活できる時代になっています。
例えば、昭和時代はコンビニが無くスーパーも早い時間に締まっていたので一人暮らしの男性は基本的に夜は自分で料理をせざるを得ませんでした。
仕事で疲れた身体で自宅に帰って、素材から料理するというのは事の他煩わしいものです。
ですので一人暮らしの独身男性は一刻も早く結婚して家事をしてくれる妻を求めたのです。
しかし、今の時代何時でも惣菜を買えますし、家事代行サービスも普及しています。
なにも結婚する必要などないのです。
こうした様々なサービスの普及が結果的に一人で生きられる人を量産してしまい、未婚率の上昇を招いているのです。
結婚に対するネガティブなイメージが蔓延している

近年無視してはいけないのが、結婚に対するネガティブなイメージの広まりです。その最たるものは 「結婚にはお金がかる」という間違った事実です。
(このことに関しては下の記事に書かせてもらっているので是非お読みください。)

この間違った認識の広まりにより、結婚を躊躇する人が若い世代で増えています。
また、芸能人の不倫や離婚のスクープも結婚へのネガティブなイメージの広まりに多大な影響を与えています。
これでは「結婚してもお金がかかる上に面倒くさそう」と最初からシングルライフを望む人が増えても仕方ありません。
恋愛や子作り以外の娯楽があり過ぎる

未婚者が増えた理由として、娯楽が増えたことも間違いなくその一因でしょう。
というのも、大して娯楽の無かった時代は恋愛や子作りこそが最大の娯楽でもあったのです。
その証拠として現在でも娯楽の少ない発展途上国では出生率は高くなっています。
「何もすることないから恋愛、結婚して子作りでもするか〜」と発展途上国の人達が思っているのに対して日本人の多くは、テレビ・ネット・ゲーム・スマホに忙しく、それどころじゃ無くなってしまっているのです。
実際問題、日本の若者は家族の顔よりスマホ画面を見る時間が長い人がほとんどでしょう。
女性が社会にいっぱい進出した

女性が外で働き、男性と同等の給与をもらい始めた事も未婚率上昇の要因でしょう。
女性が外で働く事が難しかった時代であれば、女性はどうしても男性の収入に頼らざるを得ませんでした。
男は外で働き収入を得て、女性は家の中で家事をこなす、相互補完の関係が成り立っていたのです。
しかし、女性がバリバリ働き賃金を得るようになった現在、相対的に男性の価値が下がってしまいました。
言ってしまえばわざわざ男性と結婚しなくても生きていける女性が増えたのです。
好きな人ならともかく、たいして好きでもない人と結婚するくらいなら一人で過ごした方が良い、と考える女性が増えたのも至極自然な成り行きです。
価値観がスマホカバーみたいに多様化した

「結婚してこそ一人前」といわれた時代もありましたが、現代ではそんなことを堂々と言ってしまうと多方面から大きなバッシングに遭うのは間違いありません。
それはひとえにライフスタイルや人々の価値観が多様化しているためです。
結婚して当たり前の時代から、現代は結婚も含めた多様な生き方から自分自身が望むスタイルを選択していく時代になっています。
それはまるで携帯ショップでスマホカバーを選ぶかのように自由で多彩なのです。
その中には当然「結婚しない」選択をする人たち一定数おり、結果的に未婚率が上昇する要因となりっています。
こんな時代に結婚したほうが良いのか

ここでは日本人の未婚率が上昇している理由について考えてみました。
他にも細かな理由がいろいろあるでしょうが、大きなところは以上であると思います。
こんな時代の日本で結婚したほうが良いのか。
それについては、過去記事「そもそも結婚ってしたほうがいいの?メリットは?」でも触れましたが、わたし個人的には結婚願望がある人は結婚したほうが良いと思います。
ただ、結婚を阻害する要因がこんなにも存在する世界で、婚活をするのはある意味非常に厳しいと言えます。
そしてコロナ情勢を経て厳しさは今後益々増していくことでしょう。
現代社会の結婚のし辛さは以下の記事に纏めています。

逆にいうと結婚を希望する方は早く行動をしたほうが良いでしょう。
何故ってどの時点においても今日より結婚しやすい環境はおそらく将来こないでしょうから。
そしてこの時代、婚活をするなら「結婚相談所」に大きなメリットがあると言えます。
というのも、あまり知られていませんが、結婚相談所であれば安心・安全・効率的に婚活が進められるからです。
結婚相談所に興味のある方は、是非以下の記事を参考にしてください。

皆様の婚活に幸運がありますように。
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