皆様。「マッチングアプリ」というのはご存知でしょうか。
そう、今流行の出会い系アプリのことです。
おそらく恋人探しや婚活をしている人なら現在ほとんどの方が1度は使ったことがあるのではないでしょうか。
ちなみにわたくしジローも昨年結婚した妻とはマッチングアプリで知り合いました。
しかし、そんなわたしも3年前の冬まではその存在をまったく知らなかったのです。
今回はわたしが初めてマッチングアプリで出会った謎の美女フミカ(仮名)が、まさかのデート商法の女だった、という悲劇のエピソードを紹介したいと思います。
併せてデート商法の特徴や対策も挙げてますので、是非最後まで御覧ください。
マッチングアプリを始めたきっかけ
「ジローさん。婚活するならマッチングアプリが良いですよ」
ある時、そう職場の同僚に教えてもらったのが、わたしとマッチングアプリの出会いでした。
「出会い系やろ? 怖いしムリムリ」
とすぐに拒否ったのを覚えています。
わたしの世代の人間(アラフォー)の方ならわかると思いますが、
「出会い系アプリ」=「怖いお兄さんたちが運営しているいかがわしいもの」
という固定観念があったのです。
しかし、職場の他の同僚たちが次々とマッチングアプリで彼女を作り楽しくやっている姿を見て、「あれ、もしかして本当にデアエル?」とこっそり半信半疑で始めてみたのです。
マッチング第1号 フミカとの出会い

そう。あれは忘れもしません。
3年前の冬、初めてマッチングアプリで知り合った女性、フミカ(仮名)。
写真での彼女はくりっとした二重が印象的なショートボブの美人でした。
半信半疑で「いいね」ボタンを押したら、直後にハートマークの画面が出て見事マッチングしてしまったのです。
「うそ。こんなに手軽にマッチングするものなんだ…しかも美人…」
戸惑いながらもわたしは、自己紹介のメッセージを送りました。
フミカからもすぐに返信があり、以後メッセージ交換が始まったのです。
わたしたちは1日一通メッセージ交換を1週間ほど続けました。天気がどーだとか、仕事でこんなことがあったとか、ホントに他愛のないメッセージのやり取りです。
そして2週間後、互いに交換する言葉の引き出しも尽きたので、会うことになりました。
わたしは緊張で震える足で待ち合わせの都心の洋食屋に向かいました。
マッチングアプリを介して会うのは初めてだったので、
「本当に写真の人が来るのかな…」
「怖いおっさん来たらどうしよう…」
とびくびくしていました。
するとベージュのトレンチコートに身を包んだ水野真紀さん似の上品な美人が店の前に立っていたのです。
彼女は写真どおり、というかそれ以上にキレイでした。
↓そのときのわたしのテンション↓

マッチングアプリ最高~~!!
あまりの嬉しさにわたしはオムライスを食べながらペラペラといろんなことを話しました。
仕事のこと。過去の恋愛のこと。理想の結婚生活についてetc。
男は気に入った女性の前では無駄によく喋るものです。
フミカは嫌がることなく楽しそうにわたしの話を聞いてくれました。彼女はコミュ力が非常に高く、会食はとても楽しく和やかに進みました。
そして当然のごとくお会計はわたしが率先して二人分支払いました。会計をしている間、彼女はレジ前にすら立つことなく、外で待っていましたがその時そんなことは全然気になりませんでした。
「ごちそうさまでした。ジローさん」
そう言ってにっこり笑うフミカにすっかり心を奪われていたのです。
そのあと、迷わず彼女をお茶に誘いました。そこでも1時間ほどお互いの結婚観などを話し合いました。
そのお茶代もわたしが支払いました。「ランチ代を払っているからお茶代はもしかしたら出してくれるかな?」と少し思ったりもしましたが、1000円にも満たない額だったので特に気にしませんでした。
その日の夜、フミカから「今日はごちそうさまでした。また、次ぜひ会いたいです」と絵文字たっぷりの長文メールが来た時、わたしは飛び上がって喜びました。
“彼女は男であるわたしを立てるために、あえてサイフを一度も出さなかったのだ。”
その時は前向きにそう考えたのです。
その後の彼女の目論見も知らずに。
フミカのプロフィール
ここでフミカのプロフィールについて確認したいと思います。
- フミカ(35歳)
- 見た目 水野真紀さん似の美人
- 職業 貿易事務
- 年収 400万円
- 趣味 グルメ 海外旅行
- 性格 明るくて話しやすい
フミカは結婚願望がめちゃくちゃ強く、「良い人が居れば次の誕生日までに結婚したい」と初めて会ったときに聞かされました。

誕生日っていつですか?

3ヶ月後です。

ええっ!?
カフェでそう言われたわたしは思わず飲んでいたコーヒーを吐き出しそうになりました。

さ、3ヶ月はちょっと早くないっすか?

うーん。でもわたしも35歳ですし、子どももほしいと思ってるんで、3ヶ月が限度なんです。将来不妊治療をするにしても早い段階でやらないと効果がないですし。もしお付き合いするならそれをちゃんと理解してくれる人としたいと思っています。ジローさんはどうですか?

ど、同感です!僕も良い人がいればすぐにでも結婚したいと思ってたんです!(キリッ☆)
思わずそんな言葉が口から出ました。実際は1年くらいかけて結婚したかったのですが、魅力的な彼女を逃したくない、という強い思いが働いたのです。
フミカと初めて会ったその日、興奮を抑えられず仲の良い友人に電話して言いました。
「俺、3ヶ月後に水野真紀と結婚するかも」
完全に舞い上がっていました。はい。
映画館デートでの違和感

フミカとは次の週に再び会うことにしました。1週でも空いてしまうと忘れられるし、自分自身も何を話したか忘れてしまう気がしたからです。
デートはランチ→映画のコースにしました。
昼ごはんは定食屋でパスタです。そこでのお会計もわたしが持ちました。彼女は前回同様財布すら出しませんでした。
そして、レジを終えて出てきたわたしに向かって、
「ごちそうさまでした♡」
とまた魅力的な微笑を見せたのです。
まぁまぁ。ここは安いからね。
しかし、食事を終え映画館に入ったとき、わたしの心の奥底の違和感が爆発する出来事があったのです。
もともと映画のチケットは前もってわたしが取っていました。それについてはこちらから誘ったのもあり、最初から奢るつもりでいました。
問題は飲み物です。

なにか飲みますか?

そうですね。アイスティーがいいです!

オッケーです
わたしはカウンターに向かって自分の飲み物とアイスティーを注文しました。
しかし、お金を払う段階になって、ふと横を振り返ると、なんとフミカが居ないのです。

あれっ!どこいった!?
映画代を奢っているのだから飲み物代はせめて割り勘だろう、とわたしは思っていました。しかし、居ないので仕方ありません。
とりあえずお金を払って飲み物を受け取ると、周りを見渡しました。すると、すごく遠いところで映画パンフレットを見ているフミカの姿が目に入ったのです。彼女はわたしがカウンターから離れたのを確認するや小走りでこちらに向かってきました。

ごめんなさい。ありがとう♡
わたしはそのとき確信したのです。コイツはわざとレジカウンターを離れている、と。
その後の映画は、金を払わないフミカのことが気になって内容がまったく頭に入ってきませんでした。
北欧料理店でのスタンプカード事件

3回目のデートはフミカが「家具を見たい」と言うので、郊外にある有名な北欧家具店に行きました。ここで決定的な事件が起こります。
えっ? なんでそんな女性と3回も会ってるかって?
何故ならそれは「金払い」を除いてフミカが完璧な女性だったからです。
容姿はもちろん、コミュ力も高く、なによりわたしは彼女の笑顔に完全に虜になっていまのです。
ああ恐ろしや。
わたしは彼女がお金を少しでも払ってくれる、いや、財布を出す素振りだけでも出してくれたら、真剣交際を申し込むつもりでした。
さて、この日のランチは家具屋の中にある北欧料理店です。
この店はセルフサービスでいろんな料理を最初に取っていきます。
「あれもいいな~」
「いや、あっちもいいんじゃない」
とか言いながらトングで仲良くお盆に載せている姿は、どこからどう見ても仲の良い恋人同士? だったに違いありません。
さて、一通り好きな料理を載せた二人はレジに向いました。このときわたしは神に祈っていました。
(頼む! フミカ! 財布を出してくれ! フリだけでもいいから!)
わたしが内心祈りながら自分の財布からお金を出そうとした時、
な、なんとあのフミカが財布を出しのですっ!!

フ、フミカが出したぁ~!!
「クララが立った!」のテンションでわたしは心中で叫びました。
結婚も近いかもしれない。その瞬間頭の中でウエディングベルがなっていました。結婚式には誰を呼ぼうか、そんなことも一瞬考えたものです。
しかし、フミカが財布から取り出したのはお金でありませんでした。
なんとびっくり。
取り出したのはポイントカード(のみ)だったのです!

……….
人間ホントに驚いたときは言葉が出なくなることをそのとき知りました。
そう、フミカは金を払わないばかりか、わたしが払ったお金で自分のカードにポイントをつけようと企んでいたのでした。
その後の食事はテンション激下がりで、何を喋ったのかほとんど覚えていません。せっかく出した脳内ウエディングベルもまた頭の奥底にある金庫にしっかりしまいました。
いちおう家具屋に来ていたので食事後、一緒に家具を見て回りました。
けれどフミカへの気持ちはポイントカードの時点で完全に冷めきっていたので、あくまで自分のために家具を見て回っていたのです。
ダメを押すようにフミカは、キッチンコーナーに差し掛かった段階で言い放ちました。

私のうちで使ってる浄水器がすごくいいの。
ジローさんにも是非使ってほしいな。
今だったら私の紹介で安く買えるけどどうかな?
わたしは聞こえないフリをしてやり過ごしました。
そう、フミカはデート商法の女だったのです。
仮にわたしがそこでカモられていた場合、カモリストに登録され結婚をチラつかされながら大金を巻き上げられていたに違いありません。
「不妊治療」という名目で際限なく貢がされていたかもしれません。
怖い話です。
彼女が極端にケチだったのは「カモに1円でも払ってたまるか」というプロ意識があったのかもしれません。
もちろん、それ以来彼女とは会っていません。
フミカがデート商法の女であるとわかった理由
浄水器を勧められるのは決定的でしたが、考えてみればそれ以前にも怪しい言動が沢山ありました。わたしはそれらを総合してフミカをデート商法の女であることを断定しました。
以下にまとめてみます。
- 電話連絡を極度に嫌がる。
- 会う前日の夜まで、デートスケジュールが決まらない。(連絡が取れない)
- 友人から高額のプレゼントをもらったことをアピールする。
- ボディタッチをわりと頻繁にしてくる。
皆さんも↑↑のような特徴を持った異性が近寄ってきたら気をつけてください。
彼女の作戦をまとめると↓↓になります。
- 「3ヶ月後に結婚」などの餌をまいて、婚活男性の冷静さを失わせる。
- ボディタッチを頻繁にして恋愛感情を抱かせる。
- 「〇〇買ってもらったんだ~」とアピールすることで競争意識を芽生えさせる。
- 「〇〇がすごくいいの。ぜひ買ってほしいなぁ」と耳元でささやき、釣れるのを待つ。
- 結婚をちらつかせ、高額のものやサービスを契約させる。
わたしもいちおう社会福祉士ですので一通りの心理学は学んでいます。
上記の方法が如何に婚活男性の心を揺さぶるかは痛いほど理解できます。
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デート商法に引っかからないために

わたしがこの件を通して婚活している人たちに伝えたいのは以下です。
客観的に言うのは簡単ですが、いざ自分が当事者となると舞い上がってしまいなかなか難しいです。
ただ、これさえ気をつければ多くのデート商法は未然に防げると思うのです。
というのもデート商法の最大の特徴は「相手の恋愛感情を利用すること」だからです。
ルックスが微妙な人がやろうとしたら恋愛感情を持たせるのに時間がかかり効率が悪くなります。
そんな面倒なことをする悪いヤツは基本的にいません。
みなさんも気をつけましょう。もちろん女性もです。
結果的にわたしのマッチングアプリデビュー戦は散々な結果に終わってしまいました。(;_;)
その後も現在の妻と会うまでに紆余曲折があるのですが、それはまた次の機会にご紹介します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆さんの婚活に幸運がありますように。
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