婚活をしていると周囲から時々、「現実を見ろ!」と言ってくる人がいます。本人のためを思って言ってくれてる場合もあるでしょうが、言われるとすごくショックですよね。
わたしの20年来の友人であるヒロミも「現実を見ろ!」と言われてきたクチなのですが、そのエピソードがなかなか強烈です。
今回はヒロミが婚活で出会った男から「現実を見ろ!」と恫喝されてもめげずに、他のハイスペック男子と見事成婚した事実をお届けしたいと思います。
婚活中の方、特に女性は参考になると思いますので是非最後までご覧ください。
ヒロミのプロフィール
まずはヒロミのプロフィールと希望条件から見ていきたいと思います。

- 年齢 35歳
- 職業 会社事務員 派遣
- 年収 200万円
- 見た目 ややぽっちゃり 自称「ちょっとだけ痩せたりんごちゃん」
- 性格 明るく社交的
- 趣味 キュウソネコカミのライブ
- 子ども ほしい
○ヒロミが相手男性に求める条件
- 年齢 同年代 ±3歳以内
- 職業 正社員であればなんでも
- 年収 600万以上
- 見た目 身長170センチ以上 清潔感のある人
- 性格 優しい。特別明るくなくてもいいが、コミュニケーションが円滑に図れる人
- 子ども ほしい
ヒロミは外見的にも特に美人というわけではありません。そのため婚活をある程度やっている方ならヒロミの条件が「わりと攻めてる」のがわかると思います。
それはさておき、彼女はその条件を曲げることなく婚活を続けていました。
「現実を見ろ!」と恫喝されたヒロミ

・結婚相談所
・婚活パーティ
・マッチングアプリ
ヒロミは最初結婚相談所に入会していましたが、年齢の部分で条件に合う男性がおらずなかなかお見合いできない状況が続いていました。
そのため、早々に結婚相談所を退会すると、婚活系マッチングアプリ中心の活動に切り替えました。
そこでも希望条件の男性とはなかなかマッチングしなかったのですが、3ヶ月ほど続けた結果、タケシ(仮名)という男性と出会います。

- 年齢 39歳
- 職業 会社員(一部上場企業)
- 年収 700万円
- 見た目 172センチ 荒川良々さんの髪を少し伸ばした感じ
- 性格 静か 真面目そう
- 子ども ほしい
年齢は4つ上でしたが、まぁギリギリ問題なしです。
タケシに実際会ってみると、カッコ良くはありませんでしたが、身だしなみがキッチリしたそこそこオシャレな男性でした。
特段惹かれはしませんでしたが何せ希望のスペックをほぼ満たしている男性です。ヒロミは物静かな彼に対して、自分から積極的に何度かデートに誘いました。
しかし、3回程食事デートを重ねたとき、ヒロミはちょっとした違和感を感じます。それはタケシの以下のような言葉でした。

「家事は男だし殆どやったことないんだよね」
「料理の出来ない女ってヤバいよね」
「やっぱ子育てって女がやるもんじゃん」
タケシの時々発する言葉の節々に、明らかな女性蔑視のニュアンスが含まれていたのです。そして元々口数の多くない彼だったので、一つ一つの言葉によりインパクトがありました。
ある時ヒロミはその辺の考え方を確認しようとします。

でも、旦那さんになる人にはある程度家事も協力してほしいな。
するとタケシは、

うーん。俺はムリかな。だって毎日残業なんだよ?仕事どれだけ大変だと思ってんの。派遣とは違うんだよ。土日は疲れて寝てたいし。

……
ちーん、です。
ヒロミは高年収の男性と結婚した場合、実際家事のほとんどを女性がやらざるを得ない可能性については覚悟していました。
しかし、婚活の場でそれを平然と言ってのけるタケシの無神経さに愕然としたのです。加えて、派遣の仕事をバカにされたのも腹が立ちました。
それまでいいなと思っていた気持ちが一気に消え失せていきます。
以下はその後やり取りです。

えー。そーなの? わたしは家事に協力的でない人と結婚は難しいかな。

えっ?

だって自分も仕事してるし、子どもとかできたら尚更一人でこなす自信ないし…

えっ、それって俺みたいな男とは難しいってこと?
ヒロミは頷くことに躊躇しますがもちろん否定もしません。二人の間に気まずい空気が流れます。
そのままその日はわかれました。別れ際も微妙な空気だったそうです。
「どうせもう会わないしいいか」と思っていたヒロミですが、なんとその夜彼からメッセージがきたそうです。

〇〇に今度行こう
普通にデートの誘いでした。しかし、気持ちの冷めていたヒロミはその日に返事をしませんでした。すると次の日の朝、

なんで返事くれないの?
という催促メッセージが入ったのです。催促メールほど返信する気を失せさせるものはありません。
ヒロミも返すのが嫌になって放置していると、夜になって今度は電話がかかってきました。
これ以上連絡が来ると面倒だったので彼女は直接お断りを入れようと電話をとります。
しかし、これが失敗でした。

タカシは電話口でいきなり、

なんで返事しないんだよっ!
とブチギレ始めたのです。これまでのもの静かな彼の印象とは打って変わって高圧的な口調でした。
ヒロミはもう会うつもりがないことをできるだけ婉曲して伝えます。
すると、あの言葉が出たのです。

「はぁ!?なんで俺がお前みたいな女にそんな事言われなきゃいけねーんだよ! コッチの方から願い下げだよ! お前みたいなブス誰とも結婚できねーよ! 現実を見ろよ!! くそがっ」
(実際の発言のまま)
そう捲し立てられると電話は一方的に切られたそうです。
ヒロミは自宅のリビングで立ち尽くしました。物静かだった男の見事な変わりように呆然となったのです。
彼女は怖くなってしばらく婚活ができなくなったそうです。「次に出会った男性に同じようこと言われたらどうしよう」「言われなくても同じように思われてるんじゃないか」そんな恐怖に陥ったのです。
マッチングアプリも削除しました。
このときのヒロミは本当に落ち込んでいて「結婚なんて絶対無理」と周囲に漏らしていました。
ヒロミの立ち直り

しかし、彼女のスゴいところは、そんなショッキングなことがあっても、しっかり立ち直ったことです。
タケシとの一件の後、マッチングアプリはやめましたが、時を置いて今度は婚活パーティーに参加するようになりました。
わたしは当時ヒロミにそのことについて訊いたことがあります。

そんなショッキングなこともあったし、婚活辞めようとか条件変えようとか思わなかったの?

えっ、なんでこっちが変えなきゃいけないの?
タケシがたまたま変な奴だっただけでしょ。
わたしはわたしだから。
か、カッコいい! 思わず心の中で拍手しました。
さらに彼女はタケシに暴言を吐かれたことで逆に「絶対いい人を見つけて見返してやるっ!」と婚活に対するモチベーションが猛烈に上がったそうです。
ヒロミはその後、婚活パーティで、現在の夫となる男性ユウタと出会います。ユウタとは好きなアーティストが一緒で最初からライブの話などで盛り上がったそうです。

- 年齢 36歳
- 職業 会社員(化学系技術者)
- 年収 580万円
- 見た目 175センチ 鈴木亮平さん似のガッシリ系
- 性格 明るい 前向き
- 子ども ほしい
- 趣味 ライブ
年収はタケシより少し下がりましたが、ほぼ希望通りのスペックです。タケシと違って家事にも前向きな発言が多かったのも好印象でした。
ヒロミは「現実を見ろ!」と恫喝されてもなお、当初の希望男性のスペックを曲げる事はありませんでした。そしてその後に出会ったユウタと見事成婚に至ったのです。
なぜユウタはヒロミを選んだのか
さて、これまでヒロミばかりスポットが当たってきましたが、皆さんきっと疑問があると思います。
「何故、ヒロミがモテるのか? 」「ユウタは何故ヒロミを選んだか」ということです。
これについては自宅に2人で遊びに来たときにわたくしジローが直接ユウタに聞き取りを行っていますので、その言葉をそのままここで紹介したいと思います。

ヒロミさんはとにかく明るくて前向きなんです。婚活で出会う女性ってちょっとネガティブだったりそういう雰囲気を感じることも多いんですけど、彼女の場合はまったくそんなことなかったです。会えば元気をもらえるというか。デートを重ねていくうちに、また早く会いたいって思いましたね。
↑↑まるでマッチングアプリの成婚体験談のような言葉ですね。
要はヒロミは自分を卑下することなく、自信を持って婚活をしていた、その雰囲気がユウタに好印象をもたらした、ということになります。
ヒロミが希望スペックの男性と結婚できたジロー的考察
ヒロミとは学生バイト時代から彼これ20年ほどの付き合いがあります。誰よりも彼女を知るわたしなりに、彼女が「何故希望の男性と結婚できたのか」を勝手に考察したいと思います。
前向きである
この「前向き」というのは簡単なようで難しいです。特に人を選び選ばれる過酷な婚活の中にあっては、うまくいかない現状が続くとどうしてもネガティブになっていまいます。しかし、ヒロミは「現実を見ろ!」と理不尽な言葉を浴びてなお、「あれはあれで良い話のネタができた」と前向きでした。
ポジティブシンキングは天性の素質のようで実は後天的に鍛えることができます。これについては様々な書籍が発刊されていますので是非参考にしてください。
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他人の話を聞くのが得意
ユウタも言っていましたがヒロミは他人の話を聞くのがうまいです。
芸能人で言うとみちょぱさんや指原莉乃さんを想像してもらうとわかりやすいですが、聞き上手には概ね下記のような特徴があります。
- 他人が話している時は基本的にニコニコ笑顔です。
- 話している人の方にしっかり目線を向けています。
- 適切なタイミングと強さで相槌を打っています。
- 適度にツッコミを入れて盛り上げます。
モテる話の聞き方の詳細については↓の記事に詳しく書いてますので参考にしてください。

相手に合わせすぎない
婚活においてある程度相手に合わせるのは大切ですが、合わせすぎるのは良くありません。例えばヒロミは友人との約束が入っている日に婚活相手が「会いたい」と言っても普通に断っていました。
○相手に合わせすぎないことのメリット
- 自分の価値が上がる(ヒマで安い女だと思われない)
- 相手により会いたいと思わせることができる
- 自分自身にストレスがたまらない
自分の良さをアピールできる婚活ツールを選んだ
ヒロミは最終的な婚活場所として婚活パーティを選択しました。これが彼女が成婚した一因であると思います。以下に結婚相談所、マッチングアプリ、婚活パーティそれぞれの重視される項目を☆の数で表してみました。
種類/重視される項目 | 年齢 | 見た目 | コミュ力 |
結婚相談所 | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆ |
マッチングアプリ | ☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
婚活パーティ | ☆ | ☆☆ | ☆☆☆ |
結婚相談所は男性会員が少ないため女性では何よりも「年齢(若さ)」が重視されます。反面お見合いのセッティングは世話人がしてくれるためコミュ力の重要度は他の2つに比べて低くなります。
それに対して、マッチングアプリや婚活パーティは35歳以上であっても、そもそもの母数が多いため出会うこと自体は難しくありません。しかしそれなりのコミュ力が求められます。特に当日誰と出会うかわからない婚活パーティは非常に高いコミュ力が必要です。
ヒロミは自分のコミュ力を生かせる場所、婚活パーティを選んだおかげでユウタという素敵な伴侶と成婚することができたのです。
共通の趣味があった

共通の趣味があるというのは、結婚相手には最適です。というのも長い結婚生活において、夫婦で同じ趣味があるのとないのとでは、その充実度や結束力に雲泥の差が生まれてくるからです。
とりわけそれがニッチな分野であればあるほど結束力がより強くなります。
ヒロミとユウタはロックバンド「キュウソネコカミ」が好きという共通の趣味がありました。キュウソはわたしも好きですが、この有名だけども誰でも知ってる訳ではない、という絶妙なラインのアーティストの存在が二人をより親密にさせたのは間違いないでしょう。
共通の趣味というのは、誰とでも探せば一つは見つかるものです。好きなバンドが一緒とかでなくても、寝るのが好きとか、食べるのが好きなどでも良いのです。
とにかく会話をしていて少しでも相手と共通点があれば、そこの話を広げていきましょう。
まとめ
いかがでしたか。
ここではわたしの友人のヒロミが「現実を見ろ!」と言われても頑なに自分の希望を曲げずに見事成婚した事実についてお話しました。
婚活をしていると時には外野からいろいろな声が飛んできます。
もちろんあなたが「たしかなそうだなぁ」と思えるアドバイスであれば素直に聞き入れれば良いでしょう。
しかし、納得がいかないなら聞き入れるべきでは有りません。というのも誰もあなたの人生は歩んでいないし、あなたのことはあなた以外に責任を取れないからです。
自分の信じる道を自分の責任において全うする。それが婚活であり人生であると思います。
皆様の婚活に幸運がありますように。
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